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Q.剣道の理念の意味がわかりません。 |
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A, 理念とは辞書にはもとになる考え方、とあります。「剣の理法の修練による人間形成の道」理法は理屈に合う法則、人間形成は身長体重だけではなく心も成長する人としての道、ということになるので、平たく説明すると「正しく剣道を習い、さぼらずに頑張って稽古をしながら、辛さにも勝ち、友達への思いやりも育てて、自分が大きく成長する道、これが剣道を行う人の目的です」ということです。 |
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Q.剣道の良いところはなんですか? |
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A. 年寄りになっても若い人と負けずに戦えることですが、まだまだ良いところはいっぱあります。他のスポーツにはないものを探してみて下さい。 |
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Q.竹刀を床についてはいけませんか? |
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A. 「竹刀は刀」と考えた場合、一番切れる部分を床につくことになり、サビ、刃こぼれの原因にもなりますし、刀は武士の魂と考えた場合、刀に対して失礼なことですね。 |
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Q.寒い時はくつ下を履いてやってはいけませんか? |
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A. 寒さに耐えるのも心を鍛えることですから、裸足であるべきで、たとえ履いたとしてもすべったり、脱げそうで動きにくいものです。 |
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Q.剣道はいつごろ誰が始めたのですか? |
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A. 弥生時代に銅剣、鉄剣があったようで古くから行われていたと思いますが、武術として盛んになったのは平安時代、技の工夫が研究され始めたのは室町時代、流派がいっぱい出来たのが戦国時代で、今の防具が考えられたのが江戸時代、剣術が剣道と呼ばれるようになったのは明治時代です。 |
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Q.剣術と剣道は、どう違うのですか? |
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A. 剣術と呼ばれていた頃も、心の修行はとてもいたとは思いますが、目で見る部分は技術なので、「剣術」と呼んでいたのでしょう。明治になって心の修行になることから、その点も表現に使った方が良いと考えたのではないでしょう。 |
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Q.防具を着けるとき、正座をして着けるのはなぜですか? |
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A. 防具を粗末に扱わないという心掛けから正座をして着けるのが正しいのですが、例えば胴などは正座して着けた方が胴が安定して腰におさまり紐が結びやすいですよ。 |
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Q.なぜ剣道形は10本なのですか? |
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A. 大正元年に、それまであった多くの流派の形の良いところをまとめて作成された「大日本帝国剣道形」が今の剣道形の元ですが、上段、中段、下段、八相、脇構え、上段に中段、中段に下段と形を考えて作ったら、太刀7本、小太刀も対上下中段で3本、合計10本となったと思います。 |
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Q.技は誰が編み出したのですか? |
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A. 色々な流派の人々が技を考えたと考えたと思いますが、特に竹刀、防具で行うようになった江戸時代から技の数が多くなったと言われます。今はざっと数えて50技ほどあります。君はいくつ出来ますか。 |
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Q.剣道が強くなるために普段の生活で心掛けることは何ですか? |
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A. 親や先生の言うことを素直な心で受けとめれること。授業で集中する気を養うこと。練習は前向きの心で休まないこと。 |
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Q.剣道はなぜオリンピック種目にならないのですか? |
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A. バスケットボールのようにリングに入れば必ず得点となるスポーツはいいのですが、剣道は「気・剣・体の一致」、刃筋、残心、等が一本の条件としているので判定が難しいこと。武道であってスポーツではない、オリンピックに入るとスポーツ化するなどの意見が剣道家にも多く、また勝利至上主義やメダル主義に反対の人も多いからだと思います。 |
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Q.全日本の女子の大会はなぜテレビでやらないのですか? |
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A. 数年前にNHKの衛星放送で中継されたことがありますが、剣道そのものの視聴率が低いので、なかなかテレビ局で取り上げないのでは、と思います。しかし、8月25日放映「ウンナンの炎のチャレンジャー」という番組の中で「ヒャックマン」と対戦した女性剣士は男性に劣らず迫力がありましたね。どんどんテレビで取り上げれると、女子選手権などテレビにも出るかも知れませんね。 |
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Q.外国で日本の次に剣道人口が多い国はどこですか? |
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A. 日本は500万〜700万人と言われますが、韓国35万人、フランス2700人、台湾2300人、カナダ1300人、アメリカ1200人です。 |
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Q.なぜ剣道は柔道のようなズボンではなく、ハカマなのですか? |
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A. 韓国は日本よりもズボンに近いようなパンタロン風のハカマで機能性を考えているようです。しかし、ズボンだと竹刀で直接ももを打たれるような感じになるので安全性はむしろ剣道袴の方が良いでしょう。日本の格式ある着物は剣道袴をはきますし、合気道などは柔道に似てますがハカマですね。ハカマ姿は日本人に良く似合います。 |
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Q.なぜ打突部位は面、甲手,小手、胴、突の4種類しかないのですか? |
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A. 鎧兜の時代はそれらに覆われてないところを指とか、脇の下から突くとか、肩から袈裟斬り、足のすねを狙うなど多様な打突部があったのですが、防具が出来て、平和な時代(江戸時代)になって防具の部分を打つように打突部位が整備されてきたのでしょう。 |
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Q.剣道はなぜ裸足でやるのですか? |
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A. 徳川初期の道場は寺の山門とか空き地にやらいを組んで稽古したそうで、裸足は少なかったでしょうね。屋内に道場が出来たのは寛永年間と言います。道場で稽古するようになって、裸足の方が足元の神経が行き届き、剣道袴の裾を踏んで転ぶという危険性も少ないからでしょう。 |
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Q.剣道は、もともとケガをする競技ですか? |
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A. ケガをするスポーツ選手はいいスポーツマンとは言えません。ケガをしない事前の工夫、手足の手入れ、準備運動を十分にして、稽古は意欲的に前向きで気持ちを張ってやればケガは少ないですよ。 |
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Q.中学生は突きが禁止されているのはなぜ? |
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A. 突きは、強く入ると頚椎を痛め、外れると首を擦るので、竹刀のササクレで首を切ったりします。体力的に非常に差のある中学生などはまだ危険性が高いので禁止されています。高校生以上になると有効です。 |
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Q.なぜ段級審査に形が必要なのですか? |
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A. 剣道は、?竹刀で打ち合う稽古、?刀を想定してその扱い方、?昔の幾通りかの構えや刀法、?剣道の歴史や心構えなどの理論とあり、剣道を行う人はこれらの一つだけ出来るのではいけないので、実技、形、理論の試験が審査になるのです。 |
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Q.後輩への指導の仕方がわかりません。どのように教えるのですか? |
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A. 例えば「面を打つ素振りは右手の肩の高さで止め、左手胸の高さで止めて、両手の内同時に茶巾しぼりに一瞬でしめる」など、素振り一つでも理論的に表現して教えられる研究をし、後輩に言葉をかみくだいてわかりやすく説明できないといけません。基本も、応用技能も必ず説明のつく理屈があります。研究してみて下さい。 |
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Q.今、ライバルがいて試合の度に負けてしまって自信をなくしていまいました。どうしたら自信を取り戻し、やる気が出ますか? |
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A. 「負けに不思議の負けなし」と言って必ず原因があります。負ける原因を考えること。技か、スピードか、心か…。それと相手の技術の研究もすること。ライバルの倍以上練習すること。相手も人間、君も人間、同じ人間だから勝つこともやがてあります。 |
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2.防具について |
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Q.防具の値段が高すぎる。もっと安くならないでしょうか? |
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A. バーゲンセールとか、値引き品などを買う方法もありますが、防具は第一に安全で体に合ったサイズが重要です。ビックリするほど安い防具には、それなりの訳もあるのですが、選び易く、買って安心、使って満足の「たのもうや@武道具店」で探してみましょう。 |
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Q.竹刀がこわれやすいのですが…。 |
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A. 最近は竹刀を買っても、竹刀づくりをしてロウや油を塗り(ロウを塗ったら、遠火であたためると良い)竹刀4枚のすべりを良くする方法をしない人が多く、竹刀の寿命を短くしているようです。手入れをするとか、破損竹刀を修理したり、何本かの竹刀から良い部分を集めて「合わせ竹刀」を作るなど考えると良いでしょう。 |
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Q.防具は洗っても大丈夫ですか? |
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A. 面はアルコールなどで消毒したりする程度で洗濯は無理です。甲手,小手は洗濯機で洗い脱水機にかけて、時間をかけて陰干しすると良いでしょう。太陽に直接あてると皮が固くなるので注意すること。 |
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Q.面をかぶると耳やこめかみが痛くなるのはなぜですか? |
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A. 手拭いのかぶり方でこめかみに布の固まりが出来ていたり、面そのものが固すぎたりすると痛みます。面をつけて耳下に手を入れて広げると良いでしょう。 |